「花」と「ロック」という
関心のない人からすれば、まったく必要のない物事を
生業としている。
世界はどんどん価値観の共有の難しい時代へと向かっています。
世の中のシステムや流通が構造を変えて
みんなでしあわせになる仕組みが崩壊して
同族意識のもとに、大衆はますます部族化を強めていく気がします。
元々、対法人のビジネスに限界と危機感を覚えて
対個人への切り替え、独自色の発信の場として
店舗をオープンしたのですが
ここまで社会経済が悪化するとは思わなかったです。
ですがそれ以上に、この3年で
ここまでたくさんのお客様に足を留めていただけるとは思わなかったです。
お店をはじめてこその出会いなわけです。
これは結構、感動です。
ヨメのチカラが甚大なわけですが。
日々、どうすれば生き残れるかばかりを考えています。
この情勢のなか、家族経営の零細事業として。
生き残る術として、「独自性」や「自分にしかできないこと」を
突き詰めた結果として、
なんでかまたギターをジャカジャカやっています。
自分にとって大切なことの気付きが問われた一年でした。
偶然ですが、グリーンの業界に携わって10年の節目でもありました。
若い頃は、世界中のあらゆる人々が素晴らしいと感じてもらえるような
楽曲を書けるようになりたかった。
そんな気持ちは大事だし、失わないけれど
いまは何より、自分が心底愛せて、納得できる作品をつくることです。
それは個人としても、経営的にも指針であります。
12才のとき、はじめて買ってもらった
B・スプリングスティーンのレコードの解説には、彼の言葉
「大切なことはすべて3分間のロックンロールのレコードから教わった」
それから25年、いまだに僕はロックンロールのレコードから
すべてを教わっている。
世界は、忌野清志郎のいない新年を迎えますが
元気なベイベーが世界中に生まれますように。
世界に「花とロック」を。
foliage コムラナオキ
http://www.myspace.com/naoki-komura