20代前半、僕はパンを焼いてました。
学生時代からバイトしてたカフェが
とても居心地のいい空間で、そのまま就職したのです。
毎朝、パン生地をつくったり、成形したり、釜で焼いたりするわけですが
レシピ通りにやってみても、毎日同じようには仕上がらないんですよね。
きっちり粉や牛乳とかを計量しても、同じ具合の生地にならないし
同じ温度設定で、同時間焼いても、おなじ焼き上がりにはならない。
それがおもしろくって、毎日同じ作業でも、飽きないんです。
で、だんだん「適量」が把握できてくるんです。
「オカンの料理」と同じで、「適量」と仲良くなるのは
結局、経験と想像力なのですな。
植物業界にも「水やり3年」という言葉があって
臨機応変に植物の水分補給を察してやるには、経験と想像だなあと
ふと、パンづくりを思い出した憶えがあります。
ダイヒョウ