ある朝、携帯電話がなり待ち受け画面をみてみると、友人の名前が表示されていた。
「こんな時間に珍しいなぁ。」と出てみると「ねぇ、お店にミモザの鉢植えある?」と友人。
なんだか様子がいつもと違うなと思ったと同時に電話の向こうで友人が泣き出した。
「今朝起きたら(愛猫の)トムくんが冷たくなってて...。」とわんわん泣き出す友人。
22年も連れ添ったトムくんはここ数年、体が弱っていて、友人は動物病院の先生に点滴の仕方を教わり、熱心に面倒を看ていたのです。
いつものように友人のそばで寝ていたトムくんは、静かに息を引きとったようでした。大好きな飼い主のそばで。
実家の庭にトムくんを埋葬したらしく、そのそばにミモザを植えたいとのこと。
あいにく、ミモザは売れてしまったあとだったので、市場に取り寄せてもらいました。
ミモザを引き取りにきた友人に、トムくんにお供えのお花を渡しました。
たくさん泣いたであろう友人は元気になっていてひと安心でした。
いつかうちの猫も天国へ逝ってしまうときが来るのかと思うと、たまらない気持ちがこみ上げてきます。思わずギュッと抱きしめてしまう今日この頃です。
スタッフ Y.K